パンク・ロックバンド『Hi-STANDARD』のドラマーだった恒岡章さんが、2月14日に急死していたことが分かりました。享年51歳。
日本のパンクロック界において、第一線として活躍し、直近でライブイベントも予定されていただけに、驚きを隠せないですね。
現時点では、死因など詳細は明らかになっていません。
今回は、恒岡章さんの死因が公表出来ない理由について、調査しました!ぜひ、最後までご覧ください。
恒岡章の死因が公表出来ない理由は?
“ハイスタ”ことHi-STANDARDのドラマー・恒岡章さんが、2月14日に急死していたことが分かりました。51歳でした。
恒岡章さんの訃報はハイスタの公式サイトでも伝えられ、所属レーベル「PIZZA OF DEATH」もツイッターを更新しています。
そこでは、「詳細に関しましては現在確認中です。」ということで、死因などは明かされていません。
関係者の間でも、あまりにも突然過ぎる死に、混乱しているように思います。
恒岡章さんは、2月11日に自身のTwitterでリツイートをしているそうで、少なくともそのときまでは元気だったと思われます。
ハイスタでの活動
恒岡章さんは1991年、ベーシストの難波章浩さん、ギタリストの横山健さんらとともに、ハイスタを結成しました。
1995年にリリースされた1stアルバム『GROWING UP』は、アメリカの大手レーベルでもリリースされ、世界中で人気となりました。
1996年には『GREEN DAY』の初来日ツアーに同行し、国内外で活躍を見せていました。
3rdアルバム『MAKING THE ROAD』は、インディーズながらも、100万枚以上の売り上げを記録します。
しかし、2000年に開催されたロックフェス『AIR JAM 2000』をもって活動休止し、その後はメンバー3人が個々で活動していました。
恒岡章さんは、数多くのバンドにドラマーとして参加し、2011年にハイスタが復活してからも、様々な活動をしていました。
恒岡章さんのツイッターでは、最近もさまざまなアーティストのライブに参加していることがうかがえました。
また、3月11日には仙台の小学校で開催される音楽イベント『HOPE FOR project』に出演予定で、2月11日に出演情報をリツイートしていました。
恒岡章は精神疾患だった
あまりにも突然の訃報に驚きや悲しみの声が上がっており、死因などを巡っては、様々な憶測が飛び交っています。
急死ということもあり「詳細に関しましては現在確認中」となっていますが、恒岡章さんは過去に精神疾患を患っていたことが分かっています。
2000年にHi-STANDARDが活動休止に入った理由も、全てでは無いものの、恒岡章さんの精神疾患が原因の1つだったようです。
その時は俺の精神疾患が――すべての原因じゃないけど――ひとつのきっかけだったの。一回バンドを止めたいって俺が申し出て、そのまま活動休止になっていった。
ニフティーニュース
このことは誰も予想していなかったそうで、ある日突然、恒岡章さんに病魔が襲ってきます。
さらに、2012年に宮城県で開催された「AIR JAM 2012」の前には、精神疾患で3カ月ほど入院していたことを明かしています。
メンバーも、「恒ちゃんの体調が第一で、できなかったらできなくていいよというスタンス」だったそうです。
このコメントからも、ライブが出来るかどうかも怪しいほどだった、ということが分かります。
「2012に関しては、心と体のバランスがすごく崩れていたので、演奏するだけで必死だった。お客さんが楽しんでいる様子とかを見て、改めて良かったんだなって、思えてきたんですね。去年に関しては、演奏することだけで精一杯だったんで」
rockin’on.com
2012年当時で、すでに精神疾患を5〜6年患っていたということなので、かなり深刻な状態だったようですね。
精神疾患は双極性障害
恒岡章さんが患っている精神疾患は、うつ病だと言われています。
ドラムの音が形として見えるようになったそうで、躁鬱の状態である「双極性障害」を発症したようです。
「音が形として見える状態」というのは、鬱病の典型的な症例と言われています。
うつ病によって『AIR JAM 2013』の開催を断念したものの、その後については回復に向かっているように見えました。
2018年公開のドキュメンタリー映画『SOUNDS LIKE SHIT』では、再結成時に鬱病が深刻だったことや、ハイスタ休止後、音楽を辞めるつもりだったことを明かしています。
またハイスタは、横山健さんと難波章浩さんも、うつ病を患っていたことで知られています。
しかし、恒岡章さんの精神疾患については、このときまで明かされていませんでした。
時期は違うものの、バンドメンバー全員がうつ病を患っていたとは・・・とても繊細なグループなんですね。
恒岡章さんが、2023年も精神疾患で体調が悪かった、という情報はありませんでした。
3月にもイベントに出演予定だったということで、そこまで体調が悪いとは思えませんね。まだ51歳で、亡くなるには早すぎます・・・
自殺の可能性は?
早すぎる突然の死となると、可能性として考えられるのは、病気か事故、そして自殺ということになります。
病気を患って闘病という情報はなかったので、精神疾患によって、衝動的に自殺してしまったのでは?と言われています。
恒岡章さんが2000年に精神疾患になったときは、誰も予想しない中、突然病気になってしまった、と語っています。
双極性障害を発症した頃には、自殺を意識したこともあったそうです。
そして音が見えなくなり、生きる希望を失い、スタジオに入ってもドラムセットの椅子で泣き崩れる日があったそうです。
その当時は、自ら命を落とそうと思ったときもあったそうです。
メンバーの難波章浩さんと横山健さんは、「ただただ生きていて欲しい」と寄り添っていたそうです。
精神疾患でうつ病がある人は、自殺願望を持つことが多く、うつ病患者の2%が自殺で亡くなっています。
死因が必ずしも自殺とは限りませんが、精神状態が不安定になり、突然の死に繋がったのでは?という声も少なくないです。
まとめ
今回は、恒岡章さんの死因が公表出来ない理由につついて、紹介しました!
ハイスタのドラマーとして活躍した恒岡章さんは、2007年頃から精神疾患の病気を患っており、2012年には3か月間も入院していたようです。
うつ病の中でも双極性障害を患っており、今回の死因に関係ある可能性も指摘されています。
今後の情報にも注目ですね。最後までお読みいただき、ありがとうございました。